こんにちは、Ｍです。
これはもう20年ほど昔のことですが、Ｍの友人のＢから電話かかってきました。
Ｂ：「俺の友ダチのＮ君知っとるやろ？ＮがＢＭＷの320の黒を探しとるんやけどな、神奈川の●●●●●に１台ええのがあるらしんや。どう思う？」
Ｍ：「Ｎが気に入りそうなんやったら、いっぺん見に行ったらどないなん？」
Ｂ：「けど、そのクルマ屋にある320、色が赤色らしいわ。本でしか見てへんのやけどな」
Ｍ：「ふ～ん、そうなん」当時は雑誌だけが車探しの唯一の手段でした。
Ｂ：「ほんでな、そいつが店に頼んで格安で全塗装してくれるみたいなこと言うてるんやけど・・・」
Ｍ：「まあ、いっぺん現物見た方がエエと思うけどなあ」
Ｂ：「けど、神奈川往復したら何万円もかかるやん」
Ｍ：「それ惜しんだら、あとで泣くことになるで絶対に・・・」
Ｂ：「わかった。いっぺんＮに言うてみるわ」
2,3日してＢから連絡がありました。「Ｎのヤツ、やっぱりその店信用して買うみたいやわ」・・・と。
Ｍは、またかいなと思いました。そのＮとは直接には交遊がありませんでしたが、Ｂから何度となく話は聞いていました。Ｎはコレと思ったら、下見もせずにすぐに買ってしまうタイプの男なんです。前にも一度、？？？な外車屋で下手なクルマ（当時、超不人気なマスタングⅡでした）を掴まされたとも。
さて、その後納車祝いを兼ねてＮとＢがやってきました。確かにその320はダイヤモンドブラックのボディカラーでした。値段にしては少々ヤレてましたが、本人が気に入っているのですからほっとくしかありません。その頃はＢＭＷといえば赤から流行りのダイヤモンドブラックに人気が移行していた時期でした。Ｎは「コレ意外とよう走るねん。やっぱりビーエムやな」と嬉しくて仕方ありません。
Ｍ：「Ｎ、これなんぼで全塗装してもろたん？」
Ｎ：「追加で40万円や」
Ｍ：「どこまで外して塗ったんか、お前ちゃんと聞いたか？」
Ｎ：「いいや、純正の黒やったらパッと見よかったらええねん、早よ乗りたかったからなあ」
Ｎの言葉に、Ｍは不安がよぎりました。Ｎの失敗はこの時点ですでに始まっていました。続く・・・ ダイヤモンドブラックは流行りの色でしたが・・・
